福岡県のほぼ真ん中に位置し、南北12.6km、東西4.9kmと縦に長く広がる川崎町。総面積は36.12㎢で、広大な田園風景を見渡すことができます。車で福岡市から約70分、北九州市から約60分といずれの都心部からもアクセスは抜群。また、炭鉱の町として栄えた昭和30年代は、中小規模の炭鉱が存在。国内有数の炭鉱地帯である筑豊炭田の一角を担い、町には人々の情熱と笑顔があふれていました。当時の人情や真心は、閉山から半世紀以上経った今も変わりません。散歩中に出会った人との立ち話に、「こんにちは!」と元気よく駆けていく子どもたち。町を歩けば、飾り気のない人の温もりに触れることができます。手つかずの自然が残る赤村や霊峰・英彦山に抱かれた添田町など、魅力的なエリアも隣接しています。
四季折々の自然は、川崎町を代表する景観のひとつです。春は花見客を楽しませる満開の桜、夏は活き活きと咲く向日葵、秋は棚田を赤く染める彼岸花、そして晩秋は冬支度を始める紅葉や銀杏の木。慌ただしい日常では見落としがちな季節の移ろいを、美しい自然の風景で感じられます。そんな川崎町は、盆地ならではの寒暖差がもたらす農作物が自慢。畑にはさまざまな野菜が根を張り、果樹園にはイチゴ、リンゴといった果実がたわわに実ります。さらに秋になると、黄金色に輝く稲穂が一面を覆います。安宅川などの清流の恩恵を受けた「安真木のお米」は、風味、甘み、艶とどれをとっても文句なしの美味しさ。肥沃な大地で、農家の愛情をたっぷり受けて育った農作物もまた、都会では気づくことの少ない”旬”を感じさせてくれます。